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フランスやロシアではバレエ教師になるために国家資格が必要です。
イギリスやアメリカ、カナダなどでも、バレエ教師のための民間の資格が整備されつつあります。日本はバレエ人口が40万人と言われ、国際コンクールでも毎年賞を受賞するバレエ大国にも関わらず、バレエ教師を育成するためのシステムがまだまだ整備されておりません。
スポーツ界では優れたパフォーマンスを達成するために、科学的知見を取り入れることが常識となりました。バレエ界でも医科学の知識を取り入れることは、世界的に常識になりつつあります。1990年には、ダンス指導者や実践者に対し科学的な知見を広めることで、ダンサーの健康や幸福、パフォーマンスを高めることを目的とした国際ダンス医科学会が創設されました。
この学会が発刊しているダンス医科学の国際誌(Journal of Dance Medicine & Science)では、ダンサーの心身の健康、トレーニング方法、指導法に関する科学的な知見が日々更新されています。しかしながら、日本のバレエ教育現場には、これらの科学的な知見は行き届いていないのが現状です。ダンス医科学の知識をうまく活用することができれば、怪我なく楽しくバレエを継続することができ、日本のバレエ界がもっともっと発展していくと考えます。
科学的な知識を用いてバレエ指導を行うためには、科学的知見の正しい理解と、それを現場に活かす実践経験が不可欠です。そこで 本協会のバレエ教師育成プログラムは、知識と実践の両方に重きを置いております。すでに現場で教えられているバレエ教室の先生方には、ダンス医科学の知識を習得してもらい実践指導に活かせるように、またこれからバレエ教師を目指す方でも一から知識と実践経験を習得できるように、プログラムが組まれております。
本協会は、科学と現場をつなぐ架け橋として、日本のバレエ界を発展させることを使命としております。
最後にバレエに関わったすべての人が数々の夢や目標を叶え、満足のいく人生を送れますように。
日本バレエ教育者協会
代表 関 巴瑠花